風邪と漢方薬
風邪の季節です。風邪をひいた時によく使う漢方薬に「葛根湯」が知られています。これは風邪の初期、寒気がして熱が高く汗が出る時に使うと効果的ですが風邪が少々長引いている状態には別の漢方薬を選択します。
昔から言う内熱があってすっきりしない、朝には熱もなく、もう治ったかなと思っても夕方になるとまた熱が出てくるという事があります。そんな時は葛根湯の役目はもう終わりです。役目が終わったという事は効果がないという事です。そういう時に効果的な漢方薬は「柴胡桂枝湯」です。
柴胡桂枝湯は、風邪の熱が内にこもり、その熱が汗でも小便や便でも取れなくなった熱をとってくれる漢方薬です。熱がこもって消化器が働かず食欲がない時や、首から肩にかけて重い時なども効き目を表します。風邪が長引いた時は一度試してみてください。
お子さんの風邪の時にもよく使います。いずれの場合も冷たいものを取りすぎると体が冷え治りにくくなります。生姜湯などの温まるものを飲みましょう。また体に手を当て優しく撫でると、強張った所が見つかりますので揉みほごしましょう。首の後ろや肩から肩甲骨にかけて強張りが見つかります。優しく手を当て温めながらほぐしてください。風邪を早くスッキリ治すお手当です。