野菜と日本食
近年私たちの食卓には世界中の料理が取り入れられ、伝統的に伝わってきた日本食が忘れられています。戦後、米国流の食事が多くなってきています。その中で特に違うのが野菜の調理の仕方です。古来の日本の調理で野菜を生で使う調理はありません。新鮮な野菜でもお浸しにしたり、煮たりして火を通して調理しています。
日本の調理法は野菜の悪い部分を取り除く方法だという説があります。その理由は、野菜ができる時害虫に襲われますが、その虫に抵抗するため、抵抗成分を作り出しながら進化しているそうです。日本人はその抵抗成分に気づき、熱を加えることで、安全に食べられることを学んできたということです。
遺伝子組み換え食品の輸入に問題があると言われています。遺伝子を組み替えることで虫のつかない野菜、除草剤に負けない野菜ができるということに驚きます。遺伝子組み換えは強制的に作り出しますが、自然界では一○○年単位でゆっくりと、虫等に抵抗するために、野菜自身が、遺伝子を組み替えているとも言えそうです。日本人は古代から体に感じることを大切に、調理法を編み出したことになります。日本人の知恵、あなたは信じますか。