異説熱中症
熱中症という言葉を聞かない日がなくなりました。みなさんも熱中症になるのではないかという体験をした方も多いと思います。熱中症は体温調節できず、熱が体内に蓄積することで発症することがほとんどです。
体温調節の主なものは呼気、大・小便、そして汗です。暑い時に汗をかくのは普通のことで、その汗が熱を体の外に追い出し、さらに体表で気化することで吸収熱として体表をさらに冷やします。そして汗となって出た水分が体内水分不足となりますので、水分をこまめに摂ることが必要となります。
そして、大切なのは、水が冷たすぎないことです。冷水は暑さで弱った胃腸を刺激することになりますし、体の芯を冷やし一瞬涼しく感じると同時に体温調節に大切な汗をにぶらせることになります。最適な温度は、体温くらいの暖かい水分を取る方が良いと漢方的な見地からおすすめしています。
さらに汗とともに出てくる塩分も補給することが大切です。スポーツ飲料の塩分補給も良いですが、少々足りないと思われます。減塩運動は一部の方には有効ですが、暑さの厳しい季節は少々塩辛いものも薬になると思います。これを参考に暑さを乗り切りましょう。