流れる鼻水
寒さに向かい身体の寒さ対策が出来上がっている方は、問題なく冬を迎えられますが、生活環境や食生活に問題のある方は、冷えが増すごとに体調変化に悩まされている時期です。
その一つに鼻炎があります。春の鼻炎と少々異なり、鼻水がとめどもなく流れる場合が見られます。そして、風邪をひき熱が出そうな時の寒さと違う、体が芯から冷たく感じ、特に手足がそう感じる場合などに起きる鼻水症状には漢方薬が意外に即効を表します。
鼻炎の漢方薬は小青竜湯が有名ですが、冬場に向かっては麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)をお勧めします。附子はトリカブトの根で何やら恐ろしそうですが、トリカブトをそのまま使うのではなく、昔は焼き芋の様に囲炉裏で蒸し効き目を残し毒を消してつかっていました。今ではさらに無毒化し、加工附子という名称で使われています。
麻黄附子細辛湯はエキスを粉末状態に製剤したものや、細粒と言って粉と顆粒の中間で飲みやすくした商品も販売されていますし、医師の処方箋で使うこともできます。しかし、漢方薬ですので煎じて服用するのがさらに効果的です。
ゾクゾクと寒気があり、鼻水が止めどもなく流れ出る様な時にお試しください。