梅雨期の薬保管場所
梅雨の時期には、湿気が多く暑くなる季節で、薬にとっても厳しい季節です。薬の天敵は、光と熱と湿気です。薬は原則として「冷暗所」といい、光の届かない暗い場所で外気の温度で急な変化を起こさない場所のことで、通常は引き出しの中や、太陽光の届かない風通しの良い場所です。冷暗所に保管していれば家庭での薬の保管は充分です。
間違えやすいのは、冷暗所にと言うと冷蔵庫が良いのではと保管している方が意外に多いことです。錠剤やカプセル剤、粉薬などを冷蔵庫で保管していると、使うときに結露して湿気をおびてしまいます。湿気により錠剤の表面が溶けたり、カプセルがべたついたり、粉薬は湿気を吸い固まってしまったり効果が変わることさえあります。
冷蔵庫に保管しなければならないのは、「要冷蔵」と明記してある薬です。外用薬や目薬、座薬、インシュリンなどの注射薬などです。ただし、間違えて冷凍室などに入れ凍らせてしまうと変質してしまうことがありますので注意しましょう。
液体の薬も冷蔵庫が良さそうですが、フタを長時間、開けたままにしたり、計量して多すぎたものを瓶に戻したりしなければ通常の保管で大丈夫です。夏場も薬をきちんと保管してください。