在宅医療と薬剤師
医師が診察し治療法のひとつに、薬を考え処方箋を作り、それを患者さんに渡し、患者さんがかかりつけの薬剤師に渡し、薬剤師は処方内容を薬学的に確認して調剤し、薬の使い方や情報を伝えながら患者さんに渡す、いわゆる医薬分業が定着して20年近くになります。
日本は先進国の中で医薬分業の後進国でした。理由は日本の医療の歴史にあるようですが、日本の医療もやっと医療先進国に追いつくことができそうです。そこに加わってきたのが、在宅医療の中で、薬剤師が担当する在宅患者訪問薬剤管理です。薬局の調剤室から飛び出して、患者さんの所まで出向き、薬の飲み方に間違いはないか、間違いをなくす対策法や、飲み残した薬が無いかなどを調べ担当の医師に報告し改善に役立てます。
薬剤師の在宅訪問は数年前から始まっていましたが、医療法改正の4月から本格的に稼働しそうです。日本が今目指している在宅での医療が、医師、歯科医師、看護師、各専門の療法士そしてヘルパーに薬剤師が加わり在宅医療の充実に向け実施されれば世界に先駆けることになります。
この制度を有機的に活用していくことで世界に先駆け在宅医療の充実がなされることになります。