2017.10お薬手帳は大切です

　病院が専門化すればするほど複数の病院にかかることが多くなります。たとえば、内科と整形外科と皮膚科、耳鼻咽喉科さらに歯科という具合に複数の病院にかかった場合、治療や薬の重複ということが起こります。いわゆる多剤併用で、薬の過剰摂取や相互作用による問題が起こる場合があります。
　本来であれば、かかりつけ医師やかかりつけの薬剤師に全体像を把握してもらい、未然に防ぎたいのですが、処方箋を書かない医師や、調剤を複数の薬局で調剤していることもあり、まだまだ問題があります。
　対策としてできることは、お薬手帳です。医師にかかる際に提示し、治療内容を記載している薬から読み取ってもらうことができます。また、調剤する薬局では、お薬手帳に記載してもらうことに問題がないか見てもらうことができます。そう考えると薬の記録の大切さがわかると思います。
　一方、薬局では薬の記録はほとんどがコンピュターで行い、そこから問題があれば速やかに見つけ出すことも可能ですし、以前の合わなかった薬の記録もあり、調剤のたびに確認できます。このことをもっと活用するには、かかりつけ薬局を決め、医師からの処方箋を全てそこに集中することで薬の管理も集中し、問題を未然に防ぐチャンスが生まれます。処方箋はあなたのものです。かかりつけ薬局もご自身で決めることをお勧めします。